AWARD-Sapli工法

Under Construction



AWARD-Sapli(Super Absorbent-Polymer-LIguid)工法は、GEOSAP(特殊吸水性ポリマー剤)を 500 倍前後に吸水膨張させたサプリ安定液を用いて、掘削地盤の安定性を確保する技術である。
サプリ安定液は、GEOSAP の添加量を調整することで、所要の粘性を確保できるとともに、1.01 以下の低比重な安定液であり、孔壁に形成される膜厚を薄く抑えることができるため、従来のベントナイト系安定液に比べ、場所打ちコンクリート杭や RC 連続壁の品質向上と出来形の確保が図れる安定液である。

AWARD-Sapli 工法の特長

  1. 孔壁安定性:サプリ安定液は、吸水膨張した GEOSAP による土粒子間隙部分の目詰め作用と粘性効果により、透水性の高い地盤においても難透水層を形成し、孔壁の安定性に優れる。
  2. 出来形確保性:ベントナイトの使用を前提としていないサプリ安定液は、孔壁に付着する膜厚が厚くならないので、杭の出来形を確保できるだけでなく、周面摩擦支持力を確保することができる。
  3. 鉄筋付着性:サプリ安定液には、ベントナイトのような電気的特性がないため、鉄筋とコンクリートとの付着性低下を抑制することができる。
  4. コンクリート置換性:ベントナイト安定液の作液時の比重が比較的大きいのに対して、サプリ安定液の比重は1.01 以下と低比重となるため、コンクリート打設時の置換性に有利となる。
  5. 産廃処分量の減量化:サプリ安定液を処分する際に、分離剤を添加することにより、ポリマー成分と浮遊土砂が沈降し、水と分離できるため、産廃処分量を減量化できる。
  6. 施工の合理化:サプリ安定液は、水 1m3に対して、GEOSAP を 1kg 程度の添加で済むので、作液時の省力化が図れるほか、ベントナイトのように泥濘化しないので、現場作業環境が改善できる。